%コード・イエロー%

慣らされた、体。

私と、亮雅がこんな関係になったのは、つい4ヶ月ほど前からだ。


恋人、

ではない。


もしもそうなら、私は、飛び上がって喜んでいたのだろうか。

前途洋洋の、医者の彼氏をゲットしたと、周囲にふれまわっていたのだろうか。



・・それは、ないな。

私が、医者の彼氏を持つだなんて、ばかばかしすぎる。



私が、さえない事務員だからではない。

それ以上に、もっと深い、私のトラウマ。


私は、ある事情から、彼に脅されて、体だけの関係を持つ事になった自分を思い出して、自嘲した。


そう、二人は、体だけの関係。

それ以上でも、以下でもない。


それなのに・・・。



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