%コード・イエロー%

6月。

英語ではJune。


結婚生活の守護神であるジュノーの名を冠するこの月に結婚式を挙げると、幸せになれるといわれており、

梅雨の時期であるにもかかわらず、日本でも6月の花嫁になりたがる人は多い。


そして。

ここにも一人。


「おめでとう~!!」

「おめでとう~!!」


大勢の正装に身を包んだ人々がお祝いを叫ぶ中、美しい花嫁がライスシャワーのアーチを幸せそうな笑顔でくぐり抜けてくる。

その隣には満面の笑みを浮かべた新郎が、新婦と腕を組み軽いステップを踏みながらゆっくりと近づいてきて。


相当の人数が招待されているのだろう。

めったに見ないほど長いアーチのその一番後ろに、私はそっと列を成した。


黒いワンピース姿の私は、カラフルなドレスをまとっている女性たちと違い、

場所を変えればそのままお葬式に出れるくらいに地味だ。


それでも形だけの拍手をしながら、病院で培った営業スマイルを顔に貼り付け、

堂々とその場所で彼らを迎えた。


目が合った瞬間、男の視線が泳ぎ、ついでもう一度確認するように私の目を凝視した。


「ふ、藤崎さん・・・」


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