%コード・イエロー%

弁解、すべきだったろうか。

わずかに迷ったけれど、それは意味のないことだろう。

なんせこんなに大胆な行動を皆の目の前でとってしまったのだから。


「お前も、3年の間になかなか大胆不敵な女になったな。

さすがの俺も、卒業式のお祝いを言いにきて同級生の前でいやらしいことをされるとは想像できなかった」


「い、いやらしいことって何よ!」


「ん?こういうこと」


言うが早いか、亮雅は私の後頭部を大きな掌で固定し、奪うように口付けてきた。


「ん~!!」


必死で亮雅の胸を数回叩くと、亮雅の唇との間に数センチの隙間ができた。


「なんだ?」


明らかに人をからかったようなこの口調。


「なんだじゃないでしょ!ここは学校なのよ。先生方だって見てる!」


ちょうど門を背にするような形で立っている私を、道行く人がちらちらと振り返る。


「だって、お前が見せつけたいって言うから、俺がつきあってやってるんだろうが」


「なっ!」



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