俺様☆姫様★王子様 【完】
この部屋に蓮が要ることにも慣れた。
っていうより、スゴく自然で。
当たり前にさえ感じるようになってきた。
ドカッとソファーの左側に腰を下ろした蓮が、あたしを手招きしてる。
あたしの定位置となった蓮の右側に、少し緊張気味にちょこんと座った。
「ただいま。」
美しすぎる笑顔であたしを見る。
「お、おかえり。」
慣れたとはいえ、このドキドキは相変わらず。
あたしはいつもこんな風に緊張させられるの。
やっぱり蓮はレンなわけで。
だけど、ね?
この手が緊張の根源なんですけど……;;
蓮の右手が、あたしの腰にまわされてるんだよ……。