サミシイカラ…ウソツキ
一頻りキスを貪り合った後…
「…旦那さんはあなたのこと何て呼ぶの?」
成瀬さんはあたしを抱きしめたまま、耳元で囁く。
「え…祐姫か…な。子供達の前ではお母さんって呼ぶけど…」
「さっきから聡さんが祐姫ちゃんってあなたのこと呼ぶ度に嫉妬してた。俺は…あなたのことを、俺だけが呼ぶ言い方が欲しい…ねぇ…ゆうって呼んでいい?」
「そんな風に呼ばれたこと無いけど…」
「じゃあ決まりだ。」
そう言うと、何度も何度も
「ゆう…」
と言いながら、啄むようなキスの雨を幾つもあたしに降らせた。
…胸が熱くなる。