もう一度名前を呼んでほしい
次に意識が戻ったのは学校の保健室だった。



「大丈夫ですか!?」


「先生…」
目が覚めた私の隣にいたのは
紛れもなく"湯川馨"だった。


「…!!」
先生がなにかを言おうとしたときに
扉が開いた。



「馨!」

「……砂…矢?」
なんで砂矢がここにいるのか

先生のことを"馨"と呼んでいるのか

理解不能だった。
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