もう一度名前を呼んでほしい
「遥架さん?!」

驚いて、振り向く。
「先生……」

「何故、君がここへ?」

「先生こそ……」

「僕は……こっちに帰ってきたから…気付いたらここに……!!!…なんで、泣いてるの?!」

頬に触れると涙が指に流れた。


「ごめんなさい……私、ここへは来ないつもりだったのに…」
自分が何を言ってるか分からなかった。


先生は自分の使っていた机に飾られていた私の絵に触れた。
< 94 / 101 >

この作品をシェア

pagetop