タイムリミット
その後は、どこへいったんだっけ?

そうだ。遥に指輪を買おうと思ってアクセサリーショップに行ったんだ。


そう。そこにさえ行かなければ、俺はこの手紙書く必要も無かったんだよね?


俺が遥の指輪を買っている間に、

道路へ飛び出した男の子の変わりに遥が轢かれてしまった。


なんで遥じゃなきゃいけなかったのかな?

なんで俺じゃだめだったのかな?


でも遥が助けた男の子は奇跡的に無傷だったよ。


俺は、その男の子さえ恨むことが出来ないんだ。

なぁ…遥?

一人は寂しいだろ?

俺が今から遥のもとに行くから。

ずっと…傍にいるから。




波瀬 准矢』


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