坂口美里とガルダスト


 正直、滅茶苦茶怖い。


 まさか、本当に開くとは思っていなかったし、もし開いたとしてもこの先にはどんな世界が待っているのか、分からないのだ。


 この先は実は紛争地区で、入った途端流れ弾に当たってしまうとか、魔物の巣窟で、入った途端食われてしまうなんて想像も、この現状では、真実味があるってものだ。


「でも、魔女は人を食べたりしないものね。」


 よし!


「坂口美里、勇気を見せるのだ!」


 私は気合を込めると、先ほど、フリマで買ったブーツを片手に、勢いよく蛍光灯のワッカの中に飛び込んで行った。


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