Cスクール~崖っプチの15歳~
彼の家に着くと、自転車を出していつものように二人乗り。

「お前なんかあったろ? 目 反らしてたし」

「反らしてないよ。なんか、変な噂聞いて」

私はユミちゃんとのことを聞くことにした。

「噂?」

「ユミちゃんが村上君の家によく遊びに行っているって……」

「あ~ホントだよ」

なんてことなく軽く言う彼にショックで声が震えた。

「そう……なんだ」

「あいつうるせ~んだよ。オレは寝るって言っても帰らないし。幼なじみでさ、うちの親もユミちゃん泊まって行っていいわよ~とか言って」

全て本当だった。

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