Cスクール~崖っプチの15歳~

「なんでここにいるの?」

暗闇から声がした。

 優しい声……あいつ?

「なんで泣いてるの?」

 泣いてる? オレが?

なぜか足が冷たい。

目を開けるとそこにはルイがいた。

「なんで?」

オレはびっくりして彼女に聞いた。

「知らないよ。うちが聞いてんの」

上半身を起こしあたりを見渡すと、大嫌いな学校がぐるりと建っていた。

それより可笑しいのはオレがいた場所。

 浜辺だ

透き通る水が足元を濡らしていた。

波はなく、太陽に照らされてキラキラしている。
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