Cスクール~崖っプチの15歳~
何かしているとき
何か見ているとき
そういう時は会話が溢れてくる

だけど

私はやっぱりボキャブラリーがなく、無言になってしまうことが不安で仕方なかった。

彼もまた同じなのか

帰りの電車ではほとんど無言だった。

「お休み終わっちゃうね」

「ああ」

なんかせつなかった。

まだ中学生。どこかへ出かけるなんて
これが最後かもしれない。

そんな気がしてた。

「夏休み…もし会えたら会いたいな」

「ああ」

二人とも自分の心の世界へ入り込む。

 嬉しいはずなのに、なんでこんなに悲しいんだろう?
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