Cスクール~崖っプチの15歳~
私ががっかりしながらも飲もうとすると、母は「魔法瓶の麦茶よ」と笑顔で言ってきたので吹き出してしまった。

“魔法瓶”

昔の人はこの銀色の筒でできた水筒を魔法瓶と名付けたのだから笑える。

飲みたくて仕方なかったヤシの実ジュースが、今まさに私のノドを潤してくれようとしている。

「いただきぃ うぇっあまぁ あはは 飲めねぇ~甘すぎ~ハマも飲んでよ」

「ええ無理。これってさ、二人でも無理じゃん」

ハマは自分から渡して起きながら首を横に振った。

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