天使的に☆悪魔的な
『…………。』


何じゃこりゃ!?


て言うしか言葉が見つからない。


部屋の中はもちろん煙だらけ。


中でも一番酷いのが台所。


黒ずみが一番目立ってるし、どうやら煙の火元?らしい。



『一体何をしようと思ったの?』


『いや、諒弥と一緒に料理をしようと思ったらさ、こんな事態に……。』


『じゃあ青依と諒弥は?』


『俺の部屋。』


何で?って聞こうと思ったけど、不意に思い出した事がある。


『……確か青依って喘息的な物、持ってなかった?』


『そう。だから今さっきぶっ倒れたから諒弥が看病してる。』


哀れな……。


『でも何で青依を呼んだの?普通、諒弥君が止めるじゃない。』


『いや。鍵は一応掛けてたんだけどさ、
青依は扉から煙が出てるの見て、扉を蹴破って入ってきたんだ。


自分が煙の喘息を持ってるのを忘れて。』


と、陸は扉を指した。


……見事に鍵は崩壊してる。


どうやら青依には、鉄製の扉が必要みたい。


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