天使的に☆悪魔的な
無惨な諒太の姿にちょっと引いたみたいだけど、


里衣はまっしぐらにここに来て、



『諒太!!諒太!!』


と叫んでいた。


あたしも叫ぼうとしたけど、



陸が首を降ったからあたしはその場を引いた。



『………諒太。』


『大丈夫。あいつはそんな簡単に死ぬ奴じゃない。』


と、震えた声で言った。



あたしは陸の胸で泣いた。


その時のあたしに、恥ずかしいと言う感情はなかった。


ただ、



諒太を助けてください。


里衣を、幸せにしてください。


そう、陸の胸の中で祈るばかりだった。



< 218 / 243 >

この作品をシェア

pagetop