天使的に☆悪魔的な
ピーポーピーポー!!



いつもうるさい!!

と気になるサイレンの音も、


今日はそれほど気にならない。


それより、諒太を救って。


本当に。


救急車の中には、いつもなら会っただけで笑えるメンバーが集まった。



青依、
諒弥、
杏、
陸、


青依と諒弥は、諒太の手当てをしたから諒太の状況説明に、


杏と陸は、事故が起こった時の第一発見者だから現場説明のために、


それぞれ役目があるのに、


あたしだけは『彼女』だけで乗せてもらった。


みんなはズルいって言うかもしれない。


だけどそんな事関係ない。


ただ、


一秒でも諒太の傍にいたい。


相変わらず、諒太の周りの大人は手当てに追われて忙しそうだったけど、


あたしはただ、傍で手を繋ぐ事しか出来なかった。



< 220 / 243 >

この作品をシェア

pagetop