3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




バニラチョコ抹茶アイスを頬張りミロクは脱水から逃れる。



「超甘ーい!効く効くキクラゲだよな」



「ゴクゴク……ンゴキュゴキュ……プハァーッ」



スポーツ飲料をがぶ飲みし喉と身体の渇きを回復して恭介も生き返る。



「さて結衣ちゃん達の様子見に行くか」



「居場所分かるのか?」



「この前、デートプランの紙渡しただろ。あれに周るコース印したんだ。最初はチンパンジーだから……あれ?」



確か最初に観た動物はパンダ。嫌な汗がミロクの背中を滴る。



「恭介、ちゃんと渡したんだろうな」



「今朝結衣に渡したよ、疑ってん……?」



無意識にポケットに手を入れると、くしゃる紙の音。


取り出して見れば「あーーっ、俺の1発動物ギャグネタと間違えた!」



どあほーっ!



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