カレカノ


「なに言ってんのよ…あたしに…泣かされてたの…あん…た」



子供みたいにクシャリと笑ってからかったと思うと突然、あたしの体を引き寄せた。



「あ…朱希…?な…」



「……良かったな」



体で感じる朱希は、知らない内に男の子になっていた。



「慶太はいい奴だから…大事にしてくれる…お前を泣かせたら俺がぶっ飛ばしてやるからよ」



「ふっ…泣き虫弱虫朱希が慶太君に勝てるの?」



< 135 / 240 >

この作品をシェア

pagetop