カレカノ

「別に…いちいちあんたに報告する必要はないでしょ?」


あたしも何でこんな言い方しか出来ないんだろ…―


何かを言い返すと思ったのに朱希は黙ったまま、階段を上り始めた。


「……」


まぁ、フラれたのは朱希でへこんでるのかも知れないよね…


いつもより大人しいし、どことなく元気はない。


「あ…お茶持って来る」


母さんに言われたのを思い出して部屋から出ようとした…―


「いらねぇから」


うつむいたまま、あたしの手を掴んだ。


< 184 / 240 >

この作品をシェア

pagetop