【短】知りたい。もう少し。
「何?」
「……メアドと、ケー番。3組の、長谷川千夏って子。連絡してって……」
「……」
俯きながらも、言うべき事は言った。
言ったから、差し出したそれを彼が受け取れば、私の任務完了。
なのに。
何も言わず、差し出されたピンクの紙をつかんだ彼に気づいて、私は、その紙をつかむ指に力を入れた。
彼と私にしっかりとつかまれた紙は、彼の力によってクイッと一瞬彼側に引っ張られたけど。
私も負けじと引っ張り返す。
「……もらえないけど?」
彼はつかんだまま言う。