ダメになる前のアタシ



だって そうでしょ?

あんまり良くない こんな思い出だけで 実の父親に会ったからって




昔 あったTVの番組みたいに 涙ポロポロ流して “会いたかった”なんて言えません



それに母親に至っては アタシの顔を見るなり“ますます あのおっさんに似てから…”と悪態を吐く始末です




こんな状態で 尻尾振って はいはい会います なんて言えないです(シンヤ…本当にごめんなさい)




先日 シンヤが実の父親の情報をどこからか 入手してきたものだから



アタシはよく悪夢にうなされます




アタシが幼い頃から よく見た悪夢


―キラリと光る 大きな包丁を持った実の父親が母親を後ろから はがい締めにして 首元に包丁を突き付ける―


という なんとも恐ろしい夢なんです


絶対と言ってイイほど アタシはその夢を見ると 泣いてるんです




幼い頃の記憶って 怖いです …本当に



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