愛はそこにありました。
アタシの横を
何かが抜けていった…


いやぁあああーッッ











乃愛を抱えてアタシの前に立つ和樹サン…


あ…

生きてる…

あぁ!

「ばか!危ないでしょ!」

振りかぶった手を止められる…

「見てなかった俺達が悪いだろ?」




「ありがと…」

震えが止まらないアタシの手を握りしめ…

乃愛を抱えて歩く横顔に


もう…なんとも言えない気持ちになった…




……………………………

7月のアタシの誕生日

引越しして

アタシ達は新しい生活を
始めた…



愛生奈チャンは
「お姉ちゃんって呼んで」と言って

乃愛をとても可愛がった






病気の事も話したけど

発作が起きても

和樹サンは動じなかった


発作が起きる度

「全部背負ってやるから…俺が治してやるから…どんなお前も必要なんだ…」

泣くアタシを抱きしめた…




どんな小説にも
そんな言葉はなかった…



1番…心に響くよ…
< 45 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop