取扱説明書

保健室





保健室につくとアイツはすぐにお水を用意してくれて、「俺出てった方がいい?」そうたずねて来た。



今はどうしても一人になりたくなかった。



首を左右に振った。



「私こういうの慣れてるのに今日はなんでかどうしようも出来なくて、その…アンタが助けに来てくれなかったら、私…」



「もういいよ」



一瞬へっ?っていう顔をしてきたけどその話には触れてはこなかった。




「…ありがと」



私がお礼を言ったのなんて何年ぶり?




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