風にのせて君へ
私の好きなあの人へ


バカ。


バカバカバカ。



バーカっ!!



まさか
そこまで奏先輩が鈍感だったなんて。



音楽室を飛び出した私は、
教室に戻って自分の机に突っ伏していた。



……もしかして、

私は恋愛対象にされてないのかも

と、思ったり。



「ばーか……」



私は、いじけるように呟いた。



もう。


本当、私って駄目だ。



私も私で。

ハッキリ言えばいいのに。


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