─暴走族のお姫さま─
──バッ…
なぜかあたしは
反射的に
叶から逃げ出した。
でも追ってきた
叶に腕を掴まれて
振り返らせられた。
「やだっ!!離して!!」
「奈菜、落ち着け!!」
「なんでっ!?
なんであたしなんかを
捜したりするの??
みんなが見ているのは
奈美さんでしょ!?
あたしのことなんか
誰も見てないじゃん!!」
「奈菜…」
言ったあとに後悔した。
なんてことを
言ってしまったんだろう。
でも…
言っちゃってた。
隠すことなんて
できなかったんだもん。