─暴走族のお姫さま─
「抱き締めて…いい?」
あたしはコクンと頷いた。
ギュッと抱き締められた時
ビクッと震えた。
あんなにも
あんなにも戻りたかった
未來の腕の中なのに
やっぱり少し怖いんだ。
あたし…汚ない。
汚れた。
もう戻れない。
そう思うと
涙が出そうになった。
でも泣かない。
泣いたら未來が
責任を感じちゃうから。
だから泣かない。
また責任を感じて
あたしから
離れていかないで──…