私の秘密の旦那様
「…なにか、
ご用ですか?
勝手に中まで入ってきて……。」

なんで部屋の中にいるのよ!
不法侵入罪に値するんじゃない!?


「別に~…

ただやぁっと、
別れてくれたのかな?って思ったの。」

「…私達まだ別れてなんかいませんけど。
別れる気もないですし。」

この人なに!?
もう意味分かんない!
なんで別れることに
なってんの!?

「優也の奴……

話が全然違うじゃない!」


あぁ……
…優也がそう
  言ったのかな。
私なんかどうでもいいのかな……。

「これじゃあ契約は
全然、意味ないじゃない。」

けい、やく……?
契約って一体、
何のことなの……?

「…契約?

どういうことですか?」

「…フフッ、

仕方ない…。

教えてあげるわ。

優也が私と付き合ってくれないと

渚さん、
私があなたに手を出す。

と言ったの。

そしたら…

流石の優也もあなたには手を出さないように言ってきた。
まぁ想定内のことだけど。」

「…優也は、

私を…助けようと…したってこと?」

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