私の秘密の旦那様

沙那ちゃん

「優也先生…!」

聞き慣れた声に呼び止められた…。

「どうした?」

振り返ると案の定
予想通り。

って思ってると
腕を掴まれ
人気の無い所へ連れて行かれた。

「……ちょ…ちょっと」




「渚のこと、
頼みますね。絶対泣かせたりなんか
しないでください。

お腹の子も渚も大事にしてください。」

「ナギ泣かしたら
ナギもナギのお腹の子供も貰いますよ。」

「え…な、なんで
知ってるんだ?2人共」

まだ俺は喋ってねぇしもしかして……………渚が?

「ナギの態度とか見て、何事かと思って問い詰めました。

おめでとうございます」

と、問い詰めたのかよ……

まぁあの様子じゃ心配にもなるよな…。

「おめでとう        ございます。
それだけ言いたかっただけなので帰ります。

でも一言だけ………
学生に手を出すなんて先生もやりますね。」

「あ…あぁ……。
それは……俺も
渚に悪かったって思っているよ。

気をつけて帰れよ。」

「じゃ、サヨナラ~
渚んとこ行こう!」

「そうだな。」




「ナギ―、凜ちゃん、帰るぞ」

「あ…私ね、優也と
帰るからごめん帰れない」

「そっか、わかった。」

「じゃあな―」

「ばいばぁーい」


「・・・・・渚」

「・・・なぁに…?」

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