俺様男に用心を!?

豹変




それから数分間、あたしはそこから動けなかった。








さっきの出来事が離れなくて。







ただ唖然としていた。










気がついたときにはもう辺りは薄暗くなっていて。





一人で帰るのが怖かったから、誰かに来てもらおうかと思ったけど、やめた。











でも、ほんとに怖かった。







あんな剣幕で。あんな力で。




やっぱり男の子だった。








キレたときは標準語になっていた。








そんなこと、どうでもいいんだけど。








でも、ほんとに。どうしたらいいんだろうか。




あたし一人で断りに行けば、また同じことになるよね?







でも、さやなんてほんとに連れてけないよ……









あ…………


あの子なら…








あたしはすぐにケータイをとりだした。
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