愛と小さな苦痛へ―Your tears are my hope for life―
帰ってきたエヴァンの住まいは、僕の家の隣では無かった。



町の中心から、少し外れた所にある、古いアパートに新たに越してきたのだと、母親のキャシーが、わざわざ、家に赴いてくれた時に話していた。



エヴァンにも感じた事だったが、キャシーも昔から比べたら、ずっと、細くなっていて雰囲気が、がらりと変わっていたのが、印象的だった。



その日は、『貴方達が、引っ越してなくて良かったわ。今日は、まだ、荷物の片付けが残っているから、これで…』と、キャシーは帰って行った。

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