†Orion†〜Nao's Story〜


お父さんもお父さんだよ。

家では仕事のことなんて全然話さないから。


同じ学校の子がいるんなら、少しくらい教えてくれたって……

そうすれば、先輩と……



“先輩、彼女いるぞ”

“早く告白して現実を知ったほうが……”



目の前で、またあたしのお弁当に手を出す森谷。

こいつが言った言葉が、頭のなかをかき乱す。



「……って! なにすんだよ」



彼女がいるとか。

あたしより先に、先輩の情報を知ったこととか。

勝手に人のお弁当をつまみ食いしたり。

いろんなことがめちゃくちゃムカついてきて、あたしは森谷の頭を思い切り殴った。


< 32 / 220 >

この作品をシェア

pagetop