ぬくもり
3.余計なお世話
案外近くで声がしたため、顔を上げたら1人の男の人が目の前に立ってた。
全然気が付かなかった…
眼鏡かけててクールそうな、お兄さん。
さらさらの綺麗な黒髪が、電灯の光を反射してキラキラしてる。
「お前、まだ学生だろ?こんな時間に何やってんだ。」
すっごく不機嫌そうな顔。
「……散歩。」
「嘘つけ。」
「……嘘じゃない。」
本当のことを言えるわけがない。
と言うか……
この人、誰?