―愛束縛―


「…彼氏が3人いるからって 調子コクなよ!」
「別に大して カワイイ訳でもないのに…別にアンタなんかに頼まなくたって 別の娘に頼むからさぁ!」

アタシの冷めた態度に口々に言う彼女達

「あほらし…」


「は~ん?!何その態度 彼氏3人いるって言ってるけど…どうせ相手はヤルだけと思ってるんじゃないの?…愛なんかないくせに…」
「クスッ …どうせ させ子でしょ?」


「愛? じゃあ愛って何?テメェらだって男ばっか漁って ヤりたいだけなんだろ」
アタシはカバンからカッターを出して 机に座ってるリーダー格の女の太腿に当ててやった
「そんなにヤりたいなら アタシの彼氏1人貸してやろっか?」
ついさっきまで友達面していた女達は 怖いモノを見る様な目で逃げ出す
「アンタ 頭おかしいよ…」
リーダー格の女も それに続いて逃げ出す



クラス中シーンと静まり返ったかと思うと また何事もなかったかの様に ざわめきが起る



「愛なんて言葉使うからだろ…」

アタシはひとり ぼそっと呟いた

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