月から堕ちたアリス
*Prologue*

時、流れ行く。

気が付くとあたしは果てしない空間を堕ちていた。







ここがどこなのか、



自分が誰なのか、





…分からない。







目に焼き付くものは、漆黒の空に浮かぶ青白く光る満月。





耳に付いて離れないものは、誰かがあたしに向かって言う言葉。





















【見つけた。】




















誰………??





あたしを呼んでいるのは、



一体誰―――…??



















【ずっと探してた。やっと、見つけた。
























――俺の救世主(アリス)。】




































―――そうだ。












あたしは……





あたしの名前は―――…
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