月から堕ちたアリス
「実は受付はもう終了していたんだが、トーナメントを組んだ後に一組出場を辞退したチームがいてね。そのチームの分の穴が空いてしまって困っていたんだよ。」

「そうだったんですか。」

『…っていうか、何でそんなに武闘大会について詳しいんですか??』

「あぁ。申し遅れたが、俺は武闘大会運営者の一人、シャープだ。よろしくな。」

「おっさんが?!」

『運営者?!』



まさかこの人が運営者の一人だったとは…


道理でルールとかまでよく知ってる訳だ。



「で、俺達は出場できるんだよな?!」

「あぁ。これも何かの縁だ。受付は終了したんだが、俺が特別に許可しよう。」

「よっしゃ〜あ!!!!」



ルビーはガッツポーズをした。


良かったような良くなかったような…


何か複雑な気分。




――でも、そうと決まればもう腹をくくるしかない!!



『こうなったら何がなんでも優勝だ〜!!!!』

「「おー!!!!」」



こうして(ルビーを除く)あたし達は不本意ながらも武闘大会への参加を決めたのだった。
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