月から堕ちたアリス
「おい片目野郎!!!!てめぇの相手はこの俺だ!!覚悟しろよ?!」



ルビーがスピネルを指差し叫ぶ。



「あら…何を仰っているのかしら、赤毛さん??」

「お前達の相手は俺達2人で十分だぜ。わざわざスピネル様が動くまでもないぜ。」



スピネルのチームの2人が前に出る。


1人は黒とピンクの日傘を広げ、これまた黒とピンクのフリフリのワンピースを身に付けた若い女。

ウェーブした紫の長い髪の毛は下ろしている。


もう1人は全身黒の服、白のマントとハットを身に付け、青のサングラスをかけた若い男。

髪は茶色で短め。





「あたくしの名はローズですわ。」

「俺の名はガーベラだぜ。決勝なんだし、楽しませてほしいぜ。」



















「――いい。ローズ、ガーベラ。私も今回は参加する。あいつは私が片付ける。…後は好きにしろ。」



スピネルはそう言って剣を抜くと、切っ先をルビーに向ける。



「ふんっ、上等だ片目野郎…!!!!」



ルビーとスピネルは睨み合った。
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