恋・したい
告白
ばふっ

『…は――っ』

ベッドに寝転がり天井を見る。

『私そんな顔してるのかな…?』

起き上がり鏡を手にして自分を映す。さっき店長に“恋してる顔だね”なんてゆわれたから気になって仕方ない。
しかもあの店長から恋なんて台詞が出てくるとは考えられない!ってくらいちょっと恋愛とは縁遠い人なんだよな…って失礼かな。
私も人の事ゆえないけどさ。
柚季にお詫びのメールしなきゃね。バッグから携帯を出して開くと由宇からメールがきていた。

また明日


由宇にはちゃんと話さなきゃな。うん。
柚季にどんなメールをうてばいいのかな。
ごめん?
具合悪かったから?
ワインに酔っちゃって?
…ダメだ、言い訳っぽくなるや。やめとこ。明日でもいいか。
お昼から飲んだから眠くなってきちゃった。少し寝ちゃお。
ジャケットをハンガーにかけ、パンツを脱ぎストッキングは穿いたままベッドに入った。
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