恐怖 DUSTER
「こ、殺される・・・!」


麻美の言葉に、恐ろしさを感じる弥生。


そんな、弥生を見て麻美はいたずらっぽく笑った。


「殺されるは大げさかな?別に痛みや苦しみを感じるわけではないからね」


「痛みや苦しみは感じないの?」


「感じないはずよ。例えるなら音楽のダウンロードみたいなものだから」



「ダウンロード・・・?」



弥生は、麻美の言った言葉が解らなかった?



「そっか!まだ弥生の記憶の中にはダウンロードの意味が理解されてないのね」


「弥生は、機会音痴だったからね。・・・でも大丈夫よ、すぐに理解できるようになるはずだから心配しないで」



麻美の言葉に、弥生の中で確信と疑問の思いが交じり合うような感覚に囚われていく。



・・・弥生は、機械音痴だった・・・?


・・・すぐに理解できるようになる・・・?


・・・麻美ちゃんが言ってる事が解らない・・・?


・・・でも、これだけは理解できる・・・


・・・やはり麻美ちゃんは、全てを知っている・・・


・・・私が、弥生じゃない事を・・・


・・・私は弥生じゃない・・・


・・・私はいったい・・・


・・・誰なの・・・?






「・・・ゃょぃ・・・」



「・・・ゃょい・・・」



「・・・ゃよい・・・」



「弥生ってばー!」


「えっ!あっ、なに?」


「もう!また人の話を聞いていないんだから!」



麻美は、弥生の両肩を両手でつかみ力強く言った。



「まだ解らないの!いいあなたは、正真正銘の弥生なのよ!」


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