僕の姫~ちっぽけな勇気~
「でもここは違う。

時間をゆっくり感じられるし…自然を肌で感じられる。

僕にとっては理想の場所だよ!」


ゆっくり日が沈んでいくのを見たり


今日みたいな暑い日に時々吹く涼しい風を感じたり


すごくいい時間を僕は過ごしてると思う。


「すぐ飽きるよ。こんな何もないとこなんて。」


この子は…飽きたから嫌いなのかな?


「ねぇ、この町が嫌い?」


僕が聞くと返事はすぐだった。

「嫌い。大っ嫌い!…あんたもすぐ嫌いになるよ。」


僕も嫌いになるのかな?


この自然に飽きちゃう日が来るのかな?


そう…少しは考えたけど、子供だった僕は深く考えなかった。


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