ギブス
その、2人の視線に気づいた雄也は…


「…あ、確かに…可愛い子だね…っ」
〔…‐神城 柚葉‐…っ


あのマンションに住んでいる男と…名字が違うじゃないか…っ


…って、コトは…あんな年の離れた女の子と付き合ってんのか…っ



いゃ…、あの人…確か、高校の先生だ…って…

親戚の子かもしれなぃし…



あんな、そこらの芸能人より、綺麗な顔の作りの男なら…

あんな年の離れた子と付き合わないだろ…っ〕


…と、わざと思考をすり替えた…

…が、頭の中に浮かんだ疑問符は消えない…




他にも…、あの公園の近くに住む…近隣の住民たちには、その日のアリバイを聞いて回った…

怪しい…と、思う人間は、何人かいたはずだ…

…が、雄也の中に浮かんだ疑問の中に…あの男が思い浮かんだ…
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