ギブス
その、反応に…微かに吹き出しながら…


「いつか…、お前が大人になったら…また逢おうか…っ?」


『……っ』


「それまで…、誰にも…その身体を触れさせるなよ…
お前…、名前は…っ?」


低めがちな…、心地よい声…


『…か、…神城…柚葉…』


そぅ、自分の名を名乗った柚葉…

目の前の少年は、再び吹き出し…


「…“神”か…っ」


そぅ言うと…

柚葉の首筋…鎖骨の辺りに唇を這わせ…

腰を上げた…


「…美しく…成長しろよ…
…柚葉…っ
早く…、帰らないと…お前を、このまま連れて行くよ…」


その…言葉に…

何故か…、このまま…連れてかれても…構わない…と、思ってしまった…


『…いまは…、連れて行かないの…っ?』


そぅ、言った…あたしに、彼は、困ったよぅに笑いかけ…


「いまは…、お前の親が心配するだろぅからな…」


…と、

風のよぅに…、掻き消えてしまっていた…
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