ギャップ的恋愛論
ガシッ−−
「おおっとぉ、女に殴られんのは趣味じゃない…」
振り下ろされたあたしの左手は、怜二の手によって動きを封じられた。
「離してっ!!
1発ぐらい殴らせなさいよっ!!!」
叫んだあたしの目から、ぽろりと悔し涙がこぼれ落ちる。
一瞬でもこの男が好きだなんて思ってしまった自分が許せない……
けど、あたしをからかったこの男はもっと許せないっ!!
両手を掴まれた状態で、目には涙を溢れさせながら、まだ口元をニヤつかせてる目の前の顔を睨みつけた。
アンタなんか……
アンタなんか、キモダサ野郎のくせにっ!!!!
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