ギャップ的恋愛論





「乙葉、いつまでモジモジしてんのよ?」






あたしの腕にがしっと自分の腕を絡めた朋歌が覗き込んでくる。







「だって…、ホントに変じゃない?」






「変じゃないって!かなりいい感じだよ!」






「もうキャバ嬢じゃなくなった?」






ここまでしてまだキャバ嬢だったら、マジでへこむし。





「うん、キャバ嬢には見えない!」






ほっ……






「じゃあ、何に見える?」






「えっとぉ…」






人差し指を口元に当てて一瞬考える素振りをみせた朋歌は、またあたしをニヤリと覗き込んできた。






「若作りした、女子大生……?」






………それ、ビミョーだから。







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