ギャップ的恋愛論

・怯える女






階段を下りながら、ふと神木の様子を聞くのを忘れていた事に気づいた。






あたしのせいで、きっと注目浴びちゃったよね……






怒ってるかな…?






「ねぇ、梓……」






どういう様子だったのか前を行く梓に声をかけたのに、なぜか先頭を行く朋歌が立ち止まった。






なんだろ……?






覗くようにその視線の先を辿るあたしの視界に、見覚えのある眼鏡が飛び込んでくる。







………えっ…!?






神木………?






不意打ちすぎる本人の登場に、一瞬で頭の中が真っ白になってしまった。






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