ぼくの 妹 姫
ぼくの 妹 姫




東京に帰り
毎朝、満員の電車に揺られ
出版社に通い
作家さんや書店をまわる
いつもの毎日に戻った





今日は担当する絵本作家さんと
書店に来た


この作家さんが描いた
絵本の発売日なのだ



「あ~、もう
なんか緊張する~」


作家先生は
私より年上だけど
小さな背と
ショートボブのせいか
子供のように見える
可愛い女の人だ




絵本コーナーに進みながら
先生は胸に手を置き
なんだか
落ち着かない感じだった



「あ、ありましたよ!」



絵本が並ぶ棚に
先生の本を見つけ
手にとる



「私、この話、大好きです」



私の言葉に
先生は パアッと表情を明るくし
「本当に?」と言った



私はうなずき
大きな猫と小さな猫が
描かれた表紙に視線を落とした




絵本のストーリーは
初めての留守番をする
猫の兄妹の話



「兄が優しく
不安がる幼い妹を励まし
アクシデントから守る……

私、兄がいるんですけど
これを読むと
お兄ちゃんを思い出します」




そっと撫でた表紙
指の隙間から
のぞくタイトル



『ぼくの 妹 姫』






        End





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