私の恋愛模様。
ドンドン

胸を叩いても、びくともしない。

「離して、飛鳥!!」

頭の中に響いたあの人の声。
私には優しく微笑んでくれるあの人がいるのに。
なのに、なんで?

飛鳥が抱き締めてきたことも、抵抗出来なかった、ううん、しなかった私も。

なんでなの?
わからないよ……。

「ごめん、優空。」

「あ、ちがっ。違わない、けど。でも、違う……。」

混乱した私に、パキッという枝を踏む音が聞こえた。
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