私の恋愛模様。

見ないで

「んー、どうしようかな。
先ずは彼女、えーと、結城さん?
カメラに背中向けてもらって、嘉壱君は彼女に微笑んでくれる?」

「はい。ほら、優空。」

「あ、うん。」

「撮影始めまーす!」

その一言で、ピリッとした空気が流れる。

だけど嘉壱君は……。

ドクン

真直ぐに私を見る瞳。

全てを見透かされているみたいだ。

~~~………っ。

なんでだか耐えられない。

思わず目を逸らしてしまった。

パシ、パシ

「嘉壱君、いいよー。
微笑んでるのが欲しかったけど、真剣に彼女を見る今の絵の方が格好良いね。
次嘉壱君は座って、彼女さんは立ちながら嘉壱君の首に手を掛けてくれる?」

「あ、はい。」
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