私の恋愛模様。
「懐かしいな。覚えてる?
ここで俺が煙草吸ってたとき、優空に見つかったの。」

「うん。覚えてるよ。」

懐かしいな。

その出来事があったから、私は嘉壱君を好きになった。

「その次の日に、俺達は両想いになったよね。」

「うん。」

ぎゅうう

嘉壱君は私に近付いて、そのまま抱き締めた。

「優空。大好き…だよ。
だから、だからっ。
俺に話があるんだよね?
優空、話して。」

「嘉壱君………。」

気付いて、たんだ。

私の気持ちに。

「ごめん、なさい。
私、私……。
飛鳥が、好き。
本当に、ごめんなさい。」
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