ホスト 神
俺は由美に、店には絶対に来るな!と昔から言っていた…店に来た時点で、由美は俺の友達からただのお客様になってしまう。



何より俺自身が、そうなる事を嫌っていたのかもしれない。



俺はそうやって自分中のルールを守り、この関係を築いてきた。



「おぅ!当ったり前じゃん!俺が居るのに[blue]になんか負けるかよっ!じゃあおやすみなっ!」



由美は俺に向かって満面の笑みで、おやすみと言ってくれた。



…何だか気持ちが少し軽くなった気がした…。



龍一もあれで中々しぶといし、美月さんも芯の強い人だから大丈夫だよな…。



俺はベットに潜り込んで営業メールを打った。



最初に俺を指名してくれた人から、昨日のお客様まで、俺の携帯に入っているお客様全員にメールを送って眠りについた。
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