ホスト 神
「違う違う。獣じゃなくてバ・ケ・モ・ノだ!」



そのギャル校正は、俺の言葉を聞いていきなり立ち上がり、此方に振り向いた。



「ちょっとー!それって私の事ー?マジありえないんだけどー!」



「お前以外他に誰が居るんだよ!人が折角タキシードで揃えようって優しい申し入れをしたのに、それを断ってまで選んだのがそれか?チョイスが古いんだよ!」



ジュンは毛先を指でクルクル巻くのを止めて、俺を鋭く睨んだ。



「俺も着てみたら以外と恥ずかしかったんだよ!ここまできたら開き直るしかねーだろっ!」



ジュンは一息にそう言うと、近くのソファに胡座をかいてタバコを吸い始めた。



正面から見ると、ドルガバの黒いボクサーパンツが丸見えだ。



…う〜ん醜い!



俺は丸めた拳の親指だけを立てて、ホールの隅に立っているネル達を指さした。



「見ろ!お前のその姿を見て、違う意味で恐怖を感じてるじゃねーか!」



俺の言葉でホールにいたホスト全員が、笑いを我慢しているネル達を見た。



「ア、アハ。やっぱり大変デスネ、ホストって。」
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